こんなとき私はこんなふうにお話しています。 「腹を立ててみて、お茶碗が元に戻りますか?」 司 い い 色 凡 1-- 110 「でもここでちょっとお考えの方向を変えていただけませんでしょうか」 「どんなふうにでしょうか?」 「お宅はお茶碗をお買いになる立場ですが、今度はお茶碗を売っているお店の立場になっ てみてはいかがですか。お店はこれで一つの商いができるわけです。少々は利益が出るこ とになるでしょう。また、その茶碗を作ったところにもなにかしらのメリットがあるでし 「そうですね」 「するとこのお茶碗が壊れて、お宅ではマイナスになりますが、お店や作った人にはプラ スになりますね。ですから、このことをお子さまに話してあげてください」 「どのように話をすればよいのでしょうか」 そこで私がお話するのは次のようなことです。 高い茶碗が割れてお宅では大損害、また新しい来客用のそろいのお茶碗を買わなければ なりませんが、どこかのお茶碗を売っているお店は、これによって一つ商売ができること になります。ですからお茶碗が割れたということが、お宅ではマイナスでも、お店のほう にはプラスの出来事になります。したがって、お宅で損だ損だと思うことでも、ある人に とってはプラスとなる、ということを覚えておきましょう。そして、すぐに自分の立場だ ょうね」 こ と 。

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